「債務整理ってなんだろう?」でご説明したとおり、債務整理には4種類の方法があります。
それぞれの方法には、それぞれのメリット・デメリットがありました。
さて、方法はわかったけれど、自分にあう方法はどれなんだろう・・・?
自分に合った方法を導き出すために、まずはいくつかしっかりと知っておいて欲しいことがあります。
これを知ることで、ご自分が今、どれだけのお金を支払えるのか、それとも一切支払えないのかがわかってきます。
以下の質問を、正確に思い浮かべてみてください。
- あなたの収入(手取り)はいくらですか?
…会社員の方であれば、毎月大きな差は無いと思いますが
自営業など、収入にばらつきがある方は、年を通しての月平均を思い出してください。
- 借金の返済以外で、毎月必ず出ていくお金はいくらですか?
…家賃、光熱費、食費、ガソリン代など、必ず払わなくては生活できないお金です。
たばこやお酒の嗜好品にかかるお金、競馬やパチンコなどのギャンブル・遊興費は
この中には含みません。
- 借金返済に毎月支払っていたお金はいくらですか?
…自転車操業をせず、純粋に支払っていた金額です。消費者金融から借りて
すぐに別の会社へ支払っていたというようなものは含みません。
全部思い出せましたか?
思い出せたら、次は簡単な計算をしてみてください。
1で思い出した、あなたの手取りから、2で思い出した毎月必ず出て行くお金を引いてみてください。
例えば、手取り15万円のAさんの場合。Aさんは一人暮らしをしています。
家賃、光熱費(電気、ガス、水道)、通信費(携帯電話、固定電話、インターネットプロバイダー)
食費、ガソリン代、保険料など合わせて約10万円だとします。
15万円から10万円を引いた額、すなわち、5万円が本来Aさんが自由に使えるお金ということになります。
さて、3で思い出していただいた、借金返済のために払っていた金額ですが…
1から2を引いた金額を越えていませんでしたか?もし超えていなくても、自分の趣味に少しでも払えるだけの金額は
残っていましたか?もしマイナスになってしまった、ほとんど残っていないという場合には、借りすぎかもしれません。
借金を整理するうえで大切なことは、借金を返していくことはもちろんですが
自分の責任の取れる金額を知る、ということ。そして、持っている金額からやりくりをするということです。
これが出来ないと、せっかく借金を整理したとしても、気づけばまた借金地獄に戻ってしまう可能性が高いのです。
あなたはどうでしたか?
あなたに本当に必要なお金、把握できていますか?
ここで出した金額は、あなたに合った債務整理の方法を選ぶ際にも重要になってきます。
よく覚えておいてくださいね。
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