ブラックリストとクレジットカード

 「債務整理ってなんだろう?」を読んでくださってありがとうございます。もし読んでいる中でわからないこと、少し話を聞いてみたいなあと思ったことがあったら、いつでも中村共同事務所までご連絡くささいね。


 さて、債務整理各種の中にあった、それぞれのメリットとデメリット。全てに共通するデメリットとして、「今後しばらくはクレジットカードを作れなくなる」というものがありました。これはいわゆる「ブラックリスト」に債務整理をされた方のお名前が載ってしまうからなのですが・・・ブラックリストって一体何なのでしょう?

■ブラックリストとは?

正式には、ブラックリスト、というものは存在しません。

え?ないならクレジットカード
  作れるんじゃないの?


いいえ、違います!

ブラックリストは正確に言うと、お客様の個人情報の一つである、事故情報のことです。この事故情報、というのは債権者にとって将来マイナス要素となりうる情報で、お客様の延滞・代位弁済・債務整理などの情報が記載されています。返済に滞りがあったり、 債務整理によって債務を圧縮させたりした場合、それは債権者にとって「して欲しくないこと」になりますね。 消費者金融も、クレジット会社も、「して欲しくないこと」は避けたいので、事故情報に載っている人にはお金を貸したくありません。でも自分の会社だけの情報では、他の会社で事故情報にひっかかることをしたお客さまはわからない・・・。そこで、消費者金融やクレジット会社は、先にお話した事故情報を含む個人情報を一手にまとめている「信用情報機関」という組織に加入しています。この組織に加入していれば、借入の審査の際に他社でトラブルがなかったかどうかがわかるようになるのです。信用情報機関には、クレジット会社にはクレジット会社の、消費者金融には消費者金融の情報を持った組織があります。ですが、近いうちに全ての信用情報機関が統一されるそうなので、今までは消費者金融で事故情報にひっかかったとしても、クレジットカードが作れた、ということもありましたが、これからはそれも出来なくなる可能性は高くなります。

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